固有名詞に満ちた「加藤シゲアキファンブック」としての『閃光スクランブル』『Burn. -バーン-』
日本を代表する小説家のひとり、村上春樹は読者との交流サイト『村上さんのところ』(近日新潮社より書籍化)のなかで「文章上達…
View Article古風な日本の私小説とお笑い批評 又吉直樹 『火花』
お笑いコンビ、ピースの又吉直樹の処女小説『火花』(文藝春秋)が芥川賞を受賞した。こういうことがあると一昔前ならば「単なる…
View Article清々しいほどの虚無が気持ちいい! グラドル・杉原杏璃の自伝的小説『……and LOVE』
「男はみんな、大きなおっぱいが好きだ」という物言いは、もはや揺るぎない真実のように語られており、かく言う私も「大きなおっ…
View Article又吉だけじゃない!忘れられた芸人小説の傑作。鳥居みゆき 『余った傘はありません』
鳥居みゆきの2作目の小説『余った傘はありません』(幻冬舎、2012年)は不幸な作品かもしれない……という一…
View Articleハリボテのようなリアリティと、理解されない「わたし」 加藤ミリヤ 『生まれたままの私を』
高校1年生でデビュー以降「女子高生のカリスマ」として語られ、西野カナとともに「『会いたい』系の旗手」、「ギャル演歌の代表…
View Article小説もやっぱり「あまぁ〜い!」 セカイの小沢一敬らしさしかない小説 『でらつれ』
お笑いコンビ、スピードワゴンの小沢一敬が2010年に発表した小説『でらつれ』(講談社)は自伝的な小説ではないし、お笑いの…
View Article貧乏な父子家庭の深イイ話……じゃない怪作 つぶやきシロー『イカと醤油』
貧乏によって生じた得がたい経験を笑いのネタに昇華することは、もはや定番とも言えるお笑いの手法だが。芸人のなかには少年期に…
View Article「小説×舞台」のコンセプトが活かせていない不発小説 戸次重幸『ONE』
現在もっとも チケットが入手しにくい演劇集団と言われる人気ユニット「TEAM NACS」の戸次重幸による2014年の小説…
View Article体に良さそうなもの親善大使・渡辺満里奈の10代から変わらぬ消費スタイル 『ことづて 新しい気持ち』
「読書家の女性芸能人」というと読売新聞で書評を書いていた小泉今日子の名前が思い浮かぶ。書評で取り上げた本が魔法のように売…
View Articleよくできた村上春樹オマージュがむしろもったいない! 須藤元気 『キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン』
今年の大晦日は総合格闘技の地上波放送があるらしい。なんと5年ぶりの地上波復活。かつての総合格闘技ブーム期には、紅白と『笑…
View Article芸能人小説で学ぶ経済学。デフレ下の消費行動を描いたダンカン『節約家族』
先日、ふと思い立ってここ20年間の日本の消費者物価指数の推移を調べてみた(いまはこういうサイトがあるからGoogle検索…
View Article凡庸な不倫を通して、凡庸に成長する物語 森下千里 『倍以上彼氏』
かつてトップグラビアアイドルとして活躍していた森下千里が小説家デビューしたと聞いて、もはや伝説的となった「女豹のポーズ」…
View Article惹かれ合う男女は実は守護天使で…お花畑一直線な中山美穂 『アタシと私』
これまで半年にわたって隔週でお届けしてきた本連載「『芸能人小説』から小説へ」は今回が最終回となる。最終回は…
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